どらぺこ!~おねだりドラゴンとおっぱい勇者~ 感想

DL版が半額セールで、タイトルに「おっぱい」の文字があったことから購入、というのは冗談にしても、アリスのタイトルはセールごとに対象タイトルがころころ変わるので、気が付いたときに買っておかないと次はいつになるか分かりません。興味があったら買っとくに限るのです。たとえプレイするのがいつになろうとも。
ただでさえ廉価版の2,800円で売っているのに、そこからさらに半額というのは、実に剛毅な話だなあと思います。そういえば我らがLiar-Softも定期的に似たような事やっているので、タイトル数を抱えているそこそこ老舗のメーカーは、みんな同じような売り方どんどんやれば良いと思います。10本1万円とかやってる場合じゃないんだよ!

さて本作、よーいちろー氏主導のタイトルです。アリスの他作品中でたびたびそのロリコン度合いをネタにされている、あのよーいちろー氏です。ロリというかペドというか。私からすれば永遠に心の底から理解しあう事は出来ない人たちです。もちろん、その在り方をわざわざ否定するつもりも毛頭ありませんけれど。ただ、氏の前作『ばにしゅ! 』については今後もプレイする事は絶対無いでしょう。おっぱいの消えた国とか、なんだその地獄。
しかし今回はおっぱいありなのと『イブニクル』がそこそこ面白かった事もあり、若干の期待はしていました。で、なんだろうこの、絶賛できるわけでもなく、ネタになるほど酷いわけでもなく、毒にも薬にもならない感じ。
シナリオ分岐のマッピングとかアイテムとか、ADV形式に+αを突っ込んでゲーム的に破綻無しっていうのはさすがアリス。ただし、これにより劇的に面白くなっているかといえば、そんな事は全くないので褒める事でもないような気がします。7章に至るまで、分岐は突発ENDのみで一本道。アイテムはマップ埋めるだけで苦労なく全部集まりますし、途中に配置されるバトルマスも、自分有利の運ゲーなので戦略要素は無し。強いて言えばBAD END回収でのレベルアップ程度ですが、あっても無くても大差ない作業。一番重要っぽかった1章のお姉ちゃんとのバトルも、これ7章まで行かないと勝てないように細工してありますよね? しかも勝ったところで劇的なエンディングに突入するわけでもなく。塞いでた意味無いじゃん……。

全編通して進行はギャグテイスト。ただしこちらのテンションが下がってくると、モニターの向こうとの温度差がすごい。突発ENDは大体理不尽系。これに至っては結構な頻度で「もう国とかどうでもよくね?」みたいなぶん投げをぶちかますし、悪い意味で本編の雰囲気破壊寸前でかなり危険な感じ。定期的に入るシリアスも、なんやかんやで結局はエストが「でも俺は信じるよ」みたいな天丼。彼の言う「信じる」は概ね、楽観主義、善性の押し付け、現実逃避、思考停止のいずれかに分類されるため、非常に安っぽい。先述の突発ENDの積み重ねがあるだけになおさら。まあ、話の締めは7章でやってましたし、軸足をギャグだと見れば及第点なのでしょうか。
あと、致命的にヒロインの好みが合わない。メインヒロインとサブヒロイン総取っ替えパッチとか無いんですかねえ? ロリ優遇がすごい。アンジェラとか、男装なのに脱がしたらボインボインでメガネの敵幹部で、知的と見せかけて若干ポンコツ入ってるし、個人的に最高なんですけど。なんでかなあ。いや、一応グランドルート? 的なのでお姉ちゃんのみ救済あっただけマシか? 乳があるほど冷遇されてる気がする。うーん……。

あと細かいところの揚げ足取りをし始めるとキリが無い。これも趣味の不一致からでしょうか。例えば、舌打ちをなんで「チッ」と発声してしまうのか。舌打ちって喉で発声するものじゃないですよ。ねぇ? オヅヌ先生? 先生が「チッ」って言うたびに私も舌打ちですよ。良いじゃん舌打ちの音録って流せば。これダメなんですか?
他にはドラゴン饅頭の生産能力とか。1日や2日で何百万個も作れますかて。しかも手作り。魔法か? 魔法なのか!? ダメなんすよ、気になるともうダメなんです。ギャグタイトルに何をそんなって話ですけど、でもドラゴン饅頭って結構重要なギミックじゃないですかシナリオ上。
ちょっと最近神経質すぎるかもしれない。否定はしません。

まあそんなこんなですけど、腐ってもアリスソフト、私的最低ラインはギリギリ守ったというところでしょうか。ホント、作り自体はすごい丁寧なんです。むしろ、ヒロインとギャグの趣味が合う人にとってはかなりの良作になるかもしれません。だからこそ、合う合わないってやっぱ大事だな、と感じる一本でした。

2019.01.27