積みゲー賽の河原



イブニクル

一時期はアリスソフトってだけで毎回買ってましたが、最近だと半々くらいでしょうか。どうにも丸くなってしまった印象があります。どうせなら型にはまったものより、得体の知れないものに特攻したくなる性分なのです。なんて言いつつ、CS機であれば特に何の変哲もないRPGって事で特に話題にもなりそうにない本作に手を出してしまっているのですが、アダルトゲーム業界で3Dのしかもマップがシームレスなやつ作るなんてすげえって事で何とかお許しを。
思い返せば『ドラクエ』やら『FF』やらのいかにもなJRPGってまともにプレイしたことがありません。それぞれ1本ずつ挑戦だけはしましたけれど、『ドラクエ7』はモンスター遭遇前に投げましたし、『FFⅨ』は100時間くらいかかりました。要するに向いていないのです。

さて本作なのですが、マップ移動、バトルとレベル上げのあるADVという趣が強いです。次に何しなさいというのが明確に決められているので、結局一本道のレールの上を進まされているという印象です。JRPGってそもそもそういうものなんですよ、なんて言われるとそれまでですが、せっかく嫁の枠が増やせるなんて面白い設定があるのですから、嫁にする順番や、嫁にするかしないか選べたり、それによって進行が変わったり、なんてギミックがあっても良かったと思います。

女性キャラが出る
  ↓
エロシーンがあって嫁になる
  or
嫁にしないけどエロシーンがある

昇進に伴う嫁枠拡張が上記のような天丼芸に終始してしまいました。商品紹介にもデカデカとコピーを持ってくるような、本作のセールスポイントの一つなのでしょうから、何かしらの工夫は必要です。イベント進行状況に合わせてヒロインのボイスが変化します!なんていわれても、じゃあそれによってゲーム的に面白くなってるんですか?といえばそれまでですし。

レベルバランスは毎度の事ながら実にちょうどいいところに設定されています。何もせずそのまま突っ込むと勝てないけど、ちょっとレベル上げしてやるとゴリ押しで勝てるという、私好みな設定です。終盤は多少スキルのセッティングを工夫しましたが、逆に言うと終盤まで戦略なしでなんとかなります。レベル上げしてるとGも勝手に貯まっているので、装備に困ることもありません。まあ、工夫が要らないからこそRPGぽくないといえばそれまでなのですけれども。

ヒロインの格差が結構露骨ですね。そもそも非戦闘員の嫁たちは自宅待機なので仕方ないといえば仕方ないのでしょうけれども、ハーレムを上手く維持するコツは嫁たちを平等に扱うことだと、アフリカの一夫多妻制の部族の長が仰っていましたし、一般人は一人としか出来ない結婚をそんなノリでやってしまっていいのか気になるところです。それと、終盤でラミアスが百騎士に昇進しましたけれど、この場合夫に出来る人数が増えるのでしょうか。謎です。

要領よくプレイすれば、週末フル活用でクリアできると思います。また、そんなにいっぺんに終わらせなくても、どうせ一本道で次やることは決まっていますから、だらだらやっても問題ありません。3DでマップがシームレスなRPGがついにエロゲで出た!という感動が味わえればOKでしょう、きっと。……いや、過去他にあったかどうかはそんなに調べたわけではないですけれど。やっぱりアリスソフトには業界の旗手であってほしいなと思った一本でした。