Round a Go! Go!

先日『ハチポチ』の感想を掲載しまして、だったらこっちも上げとこうかなというわけで、まあそんな感じです。
『ハチポチ』が10タイトル合同で頭おかしい! とか言ってましたが、こっちもこっちで9タイトルだから大概どうかしてます。


ゲームパート全盛期

さて本作、そういえば当時のライアーソフトはゲームパート頑張ってたよねというすごろく風ADVです。
収録タイトルの6/9がゲームパートアリのタイトルなので、それぶち込んでくる納得感はあります。
ただ、もともとそこまで遊びとしてクオリティは高くないライアーソフトのゲームパートの中でも、ひときわ低めなクオリティになってしまっているのは残念でなりません。

「すごろく風」なんですけどこれ、普通のすごろくよりいっそう面白くないのが辛すぎます。
アクセントとしてキャラ固有のスキルとマップ上のイベント回収がありますが、そのどちらも中途半端でもう……。
スキルの方は効果が微妙すぎて使ったところで意味がない場合がほとんどですし、イベントアイテム回収のために特定マスに止まろうとするとほぼ勝てません。
がんばってイベント回収したところで、マップクリアまでに発生するバトルで負けたらアイテム没収でなかったことにされますし、もうホント面倒くさいだけで面白みがゼロです。
結局ゲームオーバーからのパワーアップしてリプレイを繰り返すしかりません。
心を無にして作業、作業です。

こういうすごろくみたいな遊びだったら、例えば『サルバとーれ!』のあれをブラッシュアップするもよし、もう少し探索っぽくして『蒼天のセレナリア』のガワ替えでもいいじゃありませんか。
そのいずれよりもはるかにクオリティが劣るってどういうことやねん。


クロスオーバーのお祭り感

各タイトルのおまけエロシーンがあるのはファンディスク的に非常に良いかと思います。
タイトルを跨いだキャラ同士のイベントもユーザー的には嬉しいところですが、イベントを見るためにすごろくパートでアイテム回収するのがだるくてだるくて。
全体マップ確認してどこにアイテムあるのか確認するのも、アイテムがあるマス狙って止まるのがホントに面倒です。
最初から出目+3状態で始めさせてください……。

本筋のシナリオは大分あっさりめなので、すごろくパート妥協してイベント回収せずに進めるとまあ短い。
久しぶりにやるかー⇒イベント回収めんどいから諦めよう⇒もう終わった! という、その間わずか3時間強。
可能かなぎりポジティブに考えるならば、気軽に遊べるファンディスクと見れないこともありません。
ファンディスクなんてそれくらいライトでいいと思います。
『ハチポチ』が頑張りすぎなんです。
最近はそれが許されなくなってきたために、ファンディスクと名乗らないロープラミニアフターストーリーみたいなのが増えてるのかもしれません。
ハードル上がりすぎちゃうとみんな不幸になるのです。


おわりに

正直なところ、過去作キャラが出てくるだけで嬉しい! というには、プレイしたのが昔過ぎましてあんまり覚えてないんですよね。
あれ、君そんなキャラだっけ? みたいな。
少なくとも、そのあたり解消するために収録タイトル復習してもう一度、という内容では間違いなくないので、その点も気が楽です。

残るもう一本のファンディスクであるところの『ライアー大戦じゃんまげどん』なるタイトルがございまして、こいつは正真正銘の未着手です。
最初期のタイトルは遊んでないの多いんですよ…。
『ちょ~イタ ~素晴らしき超能力人生~』なんて持ってすらいませんし。
いずれそのあたりを紐解く日は来るのでしょうか?

ともあれ、同じファンディスクである『ハチポチ』と比較してしまうと、いろいろとしんどい一本でした。


2022.07.11