巨乳ファンタジー外伝 感想

巨乳ファンタジー』+『外伝』Wパッケージ発売記念なんて言ってたら年を越してしまいました。
遅ればせながら後編、巨乳ファンタジー外伝の方いってみようと思います。

本編で不遇の扱いを受けていた二人をメインに、新キャラクターも加えて、とのことでもう突撃するしかないと確信しておりました。
正直なところ、私のお気に入りヒロイントップ二人の扱いがなぜにあんなに薄いのかと嘆いていたもので。

本編の良かったところをしっかりと押さえて作ったなという印象が強いです。
アンケートに力を入れているwaffleらしいといったところでしょうか。
現代の生産活動においてはますますマーケティングというものが重要視されていますが、この業界においてはそんなものあってないようなものですから、あえてそこに力を入れているブランドがユーザーの期待通りの作品を作るというのは必然でしょう。
ただし、あまりにユーザーの声を聞きすぎると、今度は何の意外性も面白みもない作品になってしまうので、そのあたりのバランスは大変重要です。
故・スティーブ・ジョブズ曰く「消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない」ということですので。

今回は、主人公がすでに王様になってしまっているので、本編のような出世物語は出来ません。
そのあたりどうやってくるのかと思ったら、国同士の争いで来ました。
話が大きくなりすぎると、個人の無力さがどんどん露呈していって、痛快物語とはいかなくなります。
あれよあれよという間になぜか出世していってしまう気持ちの良さが一つ、本編の魅力としてあっただけに、ちょっと不安だったのですが、そうかそこでエメラリアなのかと、目が覚めるような思いでした。
国同士の争いとなると戦争が避けて通れませんが、そこで終始ほぼ無血。
宰相エメラリアの面目躍如といったところでしょうか。
なるほど、そういうところで使ってくるのね、と。
戦場で一騎打ちなんかになっていたら、そうとう面白くないものになっていたと思います。
おそらくグラディスを働かせることになるのでしょうが、それじゃ他の凡百の作品と一緒ですから。
あれよあれよと最後はなんだかんだで上手くいく展開は、当然今回も健在なのでその点はご安心を。

新ヒロインが二名います。
あまり印象に残りません。
特におっぱいの小さい方(でも大きいですけど)の新ヒロインは顔すら思い出せません。
新陣営が出てきて、それが全員男では美少女ゲーム的にちょっと問題あるだろというのは分かりますが、印象に残らないんじゃ意味ないです。
そこをもう一捻りしてくれればと思いましたが、グラディスとエメラリアで満足している自分がいるのも事実なので、ちょっと文句言うのもお門違いかなあと感じています。

改めて、「もみぃぃぃぃっ」という擬音にやられました。
頭悪すぎますね。
もちろん褒めてます。
今となっては、何がおかしいの?みたいに思ってるのが自分自身怖いくらいです。
「ドン」とか「ざわ…ざわ…」と同じです。
優れたクリエイターは代名詞というか、それだけでその人と分かる何かを持っているものです。
それが鏡氏の場合「もみぃぃぃぃっ」なわけです。
シリーズとして箔がつきだしたように感じる一本でした。