積みゲー賽の河原


天結いキャッスルマイスター

エウのこのシステムでは3作目でしょうか。前作は途中で放り投げておりましたが、果たして本作はどうなるかということでトライしました。

結論から言うと大分楽しめました。困った時のパワープレイが使えるのは良いですね。レベルを上げて殴れば誰だって黙るのです。ヘタレ認定?そんなんが怖くてエウのゲームが出来るかと。
ストーリーはここ数年でも屈指のクオリティです。先を知りたいがために通常のレベル上げを諦めヘタレスを頼ってしまうのも仕方無いといえるでしょう。
最初に漠然とした目的があり、紆余曲折ありつつ目的の意味が見えてきて、そしてその先にある真実に辿り着くという、ゲームとしてやってる事は同じなんですけどその意味が段々変わっていく過程に完全に引き込まれました。目的が最初からかっちり決まっていて、作業的に中身を埋めていった結果完全に中弛みした『神のラプソディ』とは実に好対照です。

ヒロイン陣も実に充実しており、フィアは結構ツボかもしれません。明確にどこがどうとは言いにくいのですが、ギャグも出来て笑いが取れるヒロイン好きです。台詞のテンポも独特で、この子はきっとお笑いやらせたら伸びるよ。ただライターの能力が追いついていないので供給が圧倒的に少ないだけで。文字だけで笑いを作るっていうのはそれだけで至難の業ですし、ボイスが付くのが当たり前の昨今、ボイス付きのヒロインとボイス無しの主人公ではテンポが合いません。いや難しい。極論汚れキャラでも良いです。ペットのザリガニを食べるヒロインとか、身を挺してゴキブリを守るヒロインとか。そんな環境下で、笑いが取れるフィアは稀有なる存在なのです。だから好きです。
乳小さいカテゴリ連中も、イオルは戦闘で使えるしカトリトは成長するし高速で硬いしで何らかリカバリーあったので良かったです。ミケユ?知らんなぁそんなやつは。

アイテム製作はしんどいです。欲しいアイテム手に入らなくて嫌になります。モンハンとかに熱中できる人はこういうの平気なのでしょうか。同様に城を成長させるのもしんどいです。やっぱりアイテム入手がなあ。ただ、城の能力補正は無視できないものがあるので、装備はボロでも城は結局頑張らざるを得ませんでした。これと比べればレベル上げは楽でした。まあプライムビデオで『カウボーイ・ビバップ』やら視聴しつつのながら作業だったせいもありますが。つうかビバップならBD-BOX持ってるんだからそっちで見ればいいのに。

なんやかんやガッツリ遊びました。やっぱりゲームの面白さはゲームバランスで決まります。そのまま突っ込むと負けるけど、何らか工夫すれば勝てるってのは飽きないために必須の条件なのです。その工夫は戦略でもいいですし、レベル上げてパワープレイでも構いません。そのあたり、エウはさすがです。と言いますか、戦略以前に勝利条件よく読んでないと不意打ちでゲームオーバーとかありますので。何度やり直しが嫌になってゲームを閉じたことか。
結局この『マイスター』のシリーズを『戦女神』シリーズの後を担う看板シリーズにするおつもりなのでしょうか。明らかにシナリオ面等、ここ最近の単発タイトルとは気合の入り方が違うように感じます。『戦女神VERITA』も7年前、以後は戦女神の新作もなく、結構いろいろと試行錯誤している印象のあるエウシュリーです。それ自体は大歓迎です。たとえ前作のように『空挺戦記』『魔道攻殻』のハイブリッドに失敗したとしても、買うだけなら買います。プレイするかどうかは知りませんが。
合間合間に本作のように、実績ある信頼性の高いシステムで満足度の高い遊びを提供してくれればいいのです。ちょっと押入れを漁って、途中でぶん投げた『神採りアルケミーマイスター』を発掘してくるのもいいかなあと思う一本でした。

2017.12.03