学生が奨学金で搾取されているという大嘘

何故か今更になって日本の貧困問題がよくクローズアップされておりますが、その流れの中で奨学金にも言及がなされています。奨学金の性格上、金利を課すのは不適当だ、なんて意見もちらほら見られているようです。実にアホな話ですが「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」の精神で意見を言う事自体はよしとしましょう。

奨学金は読んで字のごとく、学ぶ事を奨めるお金です。具体的には、学びたくて学びたくて仕方ないのに、金銭的な理由でそれがかなわない人を救済するための仕組みです。たしかに貧困問題と関連が深い話題ですが、金利どうこうは全くの的外れではないでしょうか。おそらくここでの奨学金とは日本学生支援機構によるものをさすのでしょうが、学ぶためのお金を都合する方法はそれ以外にたくさんあります。
例えば、特待生制度を利用するという方法。この手の制度を取り入れている大学は数多くあります。学費や入学金の一部、あるいは全てを免除したり、金利ゼロ、中には返済義務のない奨学金の支給をしてくれる学校まであります。
また、学校以外でかつ日本学生支援機構以外で奨学金を受けるというのも一つの手です。狭き門にはなりますが、こちらでも金利ゼロや返済義務無しの制度は存在しています。
大抵の場合、受給希望者の学力が条件になりますが、学びたくて学びたくて仕方がない学生のための制度という奨学金本来の性格上、必ずではないにせよ上記どれかに引っかかるのは必然かと思います。極端な話をすれば、志望校のレベルを下げれば特待生制度はかなりの確率で受ける事が可能なのですから。

また、日本学生支援機構の奨学金も、非難されるほど滅茶苦茶な制度でしょうか。金利の発生を隠しているならともかく、それを事前に理解したうえで申請をしているのです。後になって横暴だと非難する事こそ横暴ではないでしょうか。それにその金利にしても、返済義務のある2種でせいぜい1%程度です。(ここ数年はこれ以上にどんどん金利が下がっています)
例として5万円/月を4年間受給し、15年かけて返済した場合、おおよそ下記のようになります。

貸与総額240万円
月返済額14,430円
返済年数15年
返済回数180回
返済総額2,597,400円

私としては破格の条件だと思いますがいかがでしょうか。無担保で、しかも返済開始は初回受給の4年以上先です。金利の低い代表格ともいえる住宅ローンですら、住宅自体を担保として購入の翌月から支払い開始です。自動車ローンなんて3%以上の金利もザラということを考えれば、奨学金の金利が高いなどとは口が裂けても言えないはずです。

以上の事から、奨学金自体ではなく、学生のほうに問題があるのは明らかではないでしょうか。あくまで推測ですが、とりあえず目的はないけれども大学には行きたい(大学で遊びたい)という学生が安易に利用しすぎているように思います。そもそも、大半の人はきちんと返済できているのです。この金利で返せない人は、金利があろうとなかろうとどうせ返せません。要するに、甘えすぎのアホが借りるだけ借りて後になって喚いているのです。この手のアホの文句に対応する必要はあるのでしょうか。自然淘汰の原理に則り、アホは駆逐されるべきだと思います。アホに優しすぎて真面目な人間が馬鹿を見る社会にならない事を切に願います。

以下、個人的願望

今更ですが奨学金利用したいです。安全に運用したとしてもかなり楽しい事になります。最近金利の下限が0.01%になるなんてニュースがありました。この金利で月10万円ずつ4年間借りたとしても、金利分は単純計算でなんと4,800円。あまりに美味しすぎます。しかも4年後から20年かけて返済していいという素敵条件付き。借りたいなすごく借りたいな。

学生はどれだけ恵まれているかマジで自覚しやがるべきだと思います。