近頃の若いのは、と言われると分かっていてもやっぱりイラっとくるものがある

そして私自身、そんなに若いわけではないという。

世間では完全に失敗扱いのゆとり教育です。
しかしながら、教育の結果はすぐに出るものではありません。
そりゃテストの結果見ればすぐですけれど、ゆとり教育のコンセプトはそれぞれの個性を伸ばすことにあったはずです。
ですから、ゆとり教育の結果を測る際、学力テストを用いるのはどうもモノサシを間違えている感があります。

ゆとり教育世代は、広義には90年代以降、狭義には02~07年の教育課程を指しますが、ドストライクの後者の教育課程で育った世代はまだ大半が20代です。
ゆとり世代が社会に出てからの結果を見るにしても早すぎます。
スポーツの世界ではゆとり世代のスター達が続々誕生していますが、彼らの場合はその競技について10年以上のキャリアがあるわけで、結果が出てもおかしくありません。
逆に言えば普通の人は一般企業に就職するなりしてようやくキャリアをスタートさせるわけですから、ここからカウントしてやるのが平等です。
社会人のキャリアをスタートさせていきなり大活躍なんていうのは、かつての詰め込み過程でもそう良くあることではなかったはずですから。

現在では、ゆとり教育課程から再び舵を切りなおし、また詰め込み過程(というのが適切かどうかは置いといて)に戻りつつあるようです。
先にも述べましたが、教育の結果なんてすぐ出るものではありません。
テストなんて、そりゃ良いに越したことはないでしょうが、所詮は学力しか測れない指標です。
個性を測る適切なモノサシがあったならば、ゆとり教育が抜群の成果を上げていたと出る可能性だってあったわけです。
だから、ゆとり世代と一言に切って捨てるのではなく、もう少し目に見える結果を待ってやっても良いんじゃないかと思いました。

……決して私がゆとり過程と被ってる時期があるから言い逃れをしているわけではなく。 あと、あんまりゆとりゆとりと罵って、歳食ってから助けてもらえると思うなよ。