「なんで勉強しなきゃいけないの?」に対する比較的真面目な回答

人生をスピンアウトせず、まっとうな道を進んだ友人に二人目のジュニアが生まれました。
もちろんお祝いと、私が下げる分の出生率をカバーするためにもう一人頼む、との依頼をしています。
高校時代一緒にバカやってたあいつも今では子煩悩なお父さん。
くそ真面目に子供の教育のこと心配していたりするんです、よりにもよって、教育に失敗したサンプルたる私の前で。


誰もが抱くあの疑問

ヤツが今心配しているのは、なんで勉強しなくちゃいけないの? という永遠の問い。
将来子供に尋ねられたらなんて答えようなんて、こいつのお父さん力はとどまるところを知らないようです。
そんなもん42だ、昔からそういう答えが出ない系の究極の疑問の答えは42って決まってるんだ、宇宙で最高のコンピュータが出した答えだから間違いない、なんてネタが伝わらないのが残念で仕方ありません。
そんなだからスピンアウトするのか、スピンアウトしたからそうなるのか……。


今思えば反抗期の麻疹みたいなもの

特に中学高校くらいでしょうか、勉強なんてやっても将来何の役に立つの? なんて話をして大人を困らせていた覚えがあります。
そんな問いに答えられない大人を小馬鹿にしつつ、だから勉強サボってゲームしてても問題ないよね? みたいなぬるい考えで、要するにクソガキだったわけです。
そんなクソガキが大人になって感じたことがあります。
今思えばあの時やれと言われていた勉強は案外意味があったんだな、と。
問題はそれを大人たちがちゃんと回答できないという点で、納得のいく回答が与えられればもしかすると当時クソガキだった私も、あるいはもう少し真剣に勉強をしていたかもしれません。


大人として答えたいこと

で、私なりの回答としては「大人になるとまだ誰も答えを出していない問題に直面するし、時と場合によっては何が問題なのか自分で設定しなければいけないから」となります。
今の時代ネットで調べれば大抵のことは情報が得られるからわざわざ学校で勉強する必要もない、みたいなこと言う人よくいます。
でもそれって、すでに答えがある情報に限った話なんですよね。
で、すでに答えがある問題って、実はあんまり価値が無かったりします。
無価値とは言いませんが、それで他と差をつけることはできないよ? っていう、あくまでそういう情報です。

例えば、ラーメン屋を新しくオープンするとします。
オープンするまでにどういう手続きをして何を手配して、どういう準備をすればいいのか、それくらいだったらネットに情報があるかもしれません。
では、そのラーメン屋を流行らせようとしたらどうするか。
ネットで情報を得ることもできなくはないかもしれませんが、こうすれば絶対成功できる、なんて答えはどこにも書いてありませんよね?
そういう時に「自分で問題を設定して解決していく」という力が求められます。
客が来ない理由は何で、それを解決するためには何をしなければいけないか、そういう話です。
知識ではなくて知恵、と言い換えることが出いるかもしれません。

この知恵って、すでに答えがある問題ばかり解いていても身につかないんですよね。
ネットで検索して得られないのは言うまでもありません。
勉強をする目的ってここにあると思います。
世間一般的には、その能力を担保するのが大卒という学歴だったりするはずですが、なかなかそういった世の中ではないようです。
もちろん、専門的な深い知識を身に付けるのは時間がかかるので、それはそれで大事です。
ただ、そういう知識がそのまま仕事に生かせるケースって少ないんですよね……。
だからこそ、答えのない問題に答えを見つける知恵を身に付けるため、勉強が必要なんだよって答えてあげたいです。


おわりに

思い返せばこういう話に接する機会、クソガキのころにはなかったような気がします。
あるいはまったく耳に入れる気がなかったか。
さすがに最近は根性だなんだと、理由なんて気にする暇があったらとにかく詰めこめ、なんて時代ではないので、ちゃんと理由や目的をはっきりさせた方がスマートかと思います。
根性論を愛する方々が大好きな高校野球ですら、無駄の多い全体練習を減らし個々がメニューが考えて練習をする時代です。
それも強豪校ほど。
また、こういう話をするとごく少数の限定的な例外を持ち出して「でもそうでない人もいる!」みたいなアホなことを言い出す人がいますが、ならご自由にどうぞとしか回答できないので、できればやめてほしいですね。

これを言うと大変に台無しですが、私は高校くらいまで全く勉強しない残念な子でした。
勉強しろと言われて素直にするような子であれば、あるいはもっと違う人生もあったことでしょう。
とはいえ、あの頃の「なぜ?」に対する答えにたどり着けただけまだマシと言えるかもしれません。
残念ながら、私にはこういう話が必要となる場面はまだまだ先の話になりそうなので、もしすでにそういう問題に直面しておられる方、ご参考になれば幸いです。


2021.03.14