嫌いになる経緯にもいろいろあるよねって話

「何が好きかで自分を語れよ!」ってのは、言葉だけが独り歩きして何が何だか分からなくなっている実に興味深いネットミームです。
個人的には、選びに選び抜いた自分の「好き」で周囲を固めるよりも、極力「嫌い」を排除していくっていう発想で生きているので、嫌いなもので自分を語って何が悪いの? と思ったりもします。
ただこの「嫌い」ってのもいろいろありまして、私の場合それ自体は嫌いじゃないんだけれど、それにまつわる間接的な理由で嫌い、みたいなパターンが結構あります。
具体的にいうと、それのファンとかユーザーが嫌いだからそれも嫌い、みたいな。
暇を持て余しているので、今日はそのあたりを列挙してみようと思ったわけです。
特に意味はありません。


第三位 Bianchi

実は昔から結構自転車が好きでして、一番乗ってた頃は1日で200㎞以上走ったり、大阪から広島まで自転車旅行したり、まあ色々してました。
ただ、どうしても嫌いな自転車のメーカーがありまして、それがBianchiだったりします。
Bianchi自体はエントリーモデルからトップモデルまで幅広くラインナップを揃える素晴らしい一流のメーカーです。
残念なのは、そのデザイン性や販売の上手さから、ファッション層にウケてしまったこと。
いやね、スポーティーな自転車が一般に広く普及するのは願ったりかなったりなんですよ本来は。
でもファッションで乗ってるやつらにはホント酷いのも多くいまして、ルールとかマナーとかガン無視なんですよね。
アホがそういうことして事件でも起こすと、やれ規制しろだなんだ面倒な話になるわけです。
で、結局真面目に普通に楽しんでる我々がとばっちりを食らうという。
ブレーキを外したピストが昔問題になったことがありましたが、あれに近いことがまた起こるんじゃないかと。
Bianchiは悪くない、だけどそういうやつら御用達だからBianchiが嫌い。
でも最近は、ファッション層がノーブランドに近いルック車に乗るケースが増えているので、Bianchi嫌悪も大分緩和の気配ありです。


第二位 猫

私が猫アレルギー持ちなこともあって、そもそも猫大好き! ってわけではないのですが、見ててかわいいところも理解できますので、元来からつかず離れずの微妙な距離感を保っておりました。
ただ、猫好きの人。
特に猫原理主義というか猫至上主義というか、そういう面倒な人。
ああいう人がどうしようもなく嫌いです。
そういう面倒な人はそりゃ一定数いますが、中でも猫好きは母数が多い分絶対数が多くて、するとヤバいくらい振り切れちゃってるレベルの面倒な人も出てくるわけです。
飼いきれないペットが保健所に、まあ仕方ないね飼い主はもっと責任感持つべきだよね、……何? それ猫なの? ふっざけんな!!! 猫を殺す気か!!!! 人間としてあり得ないだろ万難排して猫を救え!!! 途上国で人が何人死のうが目の前の猫を優先しろ!!! お前が引き取ってお世話して差し上げれば解決するだろ!!! 生活をギリギリまで切り詰めてお猫様を救え!!!
みたいな。
猫は悪くない、だけど猫至上主義者が不快すぎるから猫が嫌い。
でも地域猫に餌付けするやつらは許さない。
糞尿まき散らす野良猫は害獣でしかありません。


第一位 Key

はい、ぶっちゃけると当記事はこれ書きたかっただけです。
昔はホント鬱陶しかったんですよ。
keyこそがアダルトPCゲームの頂点であり全て、それ以外はしょせん有象無象。
どうせ劣っているのにやる必要ある?
やったことないけど(笑)
みたいなのが湧いてました。
keyを崇拝するのはいいです、他作品に手を付けないのも構いません。
でもなんでそれでわざわざ他を攻撃するのか。
にわかとか、最近で言うとイキりキッズみたいな人たちにありがちですが、何故か自分上げのために他を下げていく方法を取るんですよね。
そういう人らと話をしていて楽しいはずもありません。
keyは悪くない、だけど暴走する鍵厨がクソすぎて近寄りたくない。
ちなみに近寄りたくない対象はほぼ鍵厨なので、key作品自体はリトバスまでなら普通にやってたりします。
いつか感想をここに掲載する日は来るのだろうか……。


おわりに

というわけで、嫌いなものの話でございました。
もちろん、その取り巻き以前に、それ自体が嫌いってケースの方が多いのですが、単純に嫌いなもの並べても芸がないかな、というか永遠に終わらないので……。
何かを嫌うというのは決して悪いことではありません。
嫌いなものを無理やり好きになろうとすることの方がよほど不毛で不健康ではないでしょうか?
問題は「嫌い」という感情とどう向き合うかです。
嫌いなものをいくら攻撃したところで、それを好きになれるわけではありません。
結局は距離を置いて放置するのが、双方にとって一番幸せなんですよね。
だからある意味この記事は、その向き合い方に若干失敗していると言えます。
わざわざ順番つけて名指しせんでえもええやん! みたいな。
理性ある聡明な皆様が、愚かな私と同じ轍を踏まぬことを切に願います。

2020.09.06