潜入!怪しいマネー系セミナー

私はお金が好きです。
お金があればゲームが買えます。
ご飯や住むところも手に入ります。
あと外に出るとき、服を着て乳首とおちんちんを隠すことができます。
お金はとても大事なのです。


そんな大事な大事なお金を、汚い方法でかき集めようという羨ましいとんでもないやつらがいます。
これは天誅を下さねばなりません。
今回ターゲットにするのは「経済的自由を!」とか、「簡単収入」とか、そういう美味しそうな話をちらつかせて人を集め、怪しげな洗脳行為に及ぼうという、意識高い系ホイホイみたいなセミナー。
昼下がり~夕方のベローチェとかでよく見かけますでしょ? あれの類です。
こんなこと許せない、野放しにできないという義憤と、お前らだけそんな楽しい事させてなるものかという妬みと、実際儲かる話なんですか? というちょっとした興味でもって、やつらを成敗してまいりましょう!

まずは潜入するセミナー探し。
イベント告知系のサイトはたくさんありますが、今回は「こくちーず」を使いました。
基本無料なのでオフ会開催とかにも使えそう。
このうち、参加するのは「キャッシュフローゲーム」を利用したやつ。
完全な偏見ですが、こういうマネー系セミナーは「ロバート・キヨサキ」と「金持ち父さん貧乏父さん」が大好きです。
そして「キャッシュフローゲーム」を考案したのはロバート・キヨサキ。
あとはわかりますね?

さて、潜り込めたのは15人規模の集会でした。
ベローチェだったら笑えるところですが、さすがにそれはあんまりにもあんまりなので、ちゃんと貸会議室使ってるやつを選んだのです。
集まってる人は様々。
男女比は6:4といったところ。
この女性率の高さは意外でした。
ただ、全員ホント普通のどこにでもいそうなおにいちゃんおねえちゃんたち。
期待してたほど欲望ギラギラ系とかチャラいのとかヤバそうなのはおらずで、ホントネタにならないったらもう。

まずはさっそく『金持ち父さん貧乏父さん』のご紹介。
あくまでポイントだけかいつまんでいく感じ。
30分くらい解説があった後に、キャッシュフローゲームの実践。
普通に遊びました。
このキャッシュフローゲーム自体へのツッコミは最後に。
で、ゲームが終わってロバート・キヨサキの教えをしゃぶりつくすために、もう何度か参加しましょうね、みたいなクローズがあって終了。
そう、終了しちゃったんですよ。
だいたい2時間半くらいでございました。

私が期待していた、某バイナリーオプションの教材とか、マルチまがいの組織的商法とか、高額情報教材とか、そういうの無いじゃありませんか!
むしろ普通にお得で全然楽しかったですよ畜生!
ただ、別段得るものは無かったかなあ。
話自体は全然わかってる事のおさらいですし。

『金持ち父さん貧乏父さん』って、お金に対する「気づき」のための本なんです。
あくまで入り口にすぎません。
一度気づきさえあれば、いくらでも調べようも考えようもあるので、それ以降のロバート・キヨサキ本を一生懸命全部読む必要は別段無いと私は思っています。
そもそも、その気づきさえ私は別のところで経験してまして、だからロバートK信仰は皆無なんです。
なもんで気分的にはまあ、空飛ぶスパゲッティモンスター教に体験入信、みたいな?
お金ってのは労働の対価として得るもので、だからこそ労働は尊い、的発想に凝り固まってる人は参考になるかもしれません。
参加費も、2~3日昼食のグレード下げれば全然賄えちゃうレベルです。
何より、こういう場に飛び込んでいくってのが思ったほど悪くないと知れたのが収穫でした。
機会があれば、今度こそ悪徳業者とバトルしてきたいです。


おまけ

キャッシュフローゲームはね、なんというかその、ボードゲームとしての出来は悪いです。
モノポリーと人生ゲームを足して3で割って不便にした感じ。
あと不動産が不当に強い気がして気に入りません(高配当株式大好き茶畑氏激おこ)。
これは不動産バブルに上手く乗っかったロバートK氏の経験的なところによるのでしょうか。
借入マンセーなのも個人的には肌に合いません。
リスク管理の概念もありませんし。
セミナーではあと最低9回はやりましょう、みたいな事言われましたが、何回やったところでこのゲームが上手くなるだけでしょうね。

2020.01.26