夜勤雀棟2 感想

『真・夜勤病棟』が比良坂先生までフルボイスらしいとTwitterで教えてもらい(しかもアニメ版準拠!)、ならばお得にいろいろ手に入れようと『夜勤病棟パック』を買ったら入っていたのが本作です。
まさか、本来の目的である『真・夜勤病棟』より先にプレイするとは思っていませんでした。
本来なら同梱の『夜勤雀棟』の無印の方から遊ぶのが筋、というかそちらのヒロインの方が馴染み深いので、むしろそちらの方を遊びたかったのですが、残念なことに現行環境だと動きませんで……。
まあ、遊ぶ順が想定通りだったことなどありませんし。
また、『麻雀ダブルロンド』があんまりにもあんまりな出来だったので、その代替を求めていた部分があることを否定しません。

さて本作、想像以上に本格派の4人打ち麻雀です。
イカサマ無しは当たり前で、細かいルール設定や各キャラの思考まで調整できるあたり、脱衣麻雀の皮を被った別物の雰囲気あります。
一方で、難易度はガチガチのハードということもなく、ツモ補正がかかっているおかげで非常に気持ち良く打てます。
やはりアガれた方が楽しいです。

脱衣に関する部分は、プレイヤーが8,000点アガるごとに1シーンで、全4シーン+おまけ、それがヒロイン5人分というボリューム。
さすがに1局のみで32,000点は厳しいという判断か、半荘終わってもシーンの進行は通算でみてくれるため、半荘2回で4回分見るという進め方も可能です。
がんばれば必ず脱がせられるシステム、素晴らしい。
各ヒロインに用意されているおまけショートアニメは、恐らくですが半荘1回だけで最後まで進めたら解放される感じ。
最初からそれを意識して進められれば、そこまで難しくは無かったです。

致命的なミスが1件ありまして、そういえば私、『夜勤病棟2』ってやってなくない?というやらかしです。
しかも、『夜勤病棟パック』には『夜勤病棟2』が同梱されているから救いがありません。
そっちの知識ありきでやるからこその面白さって、この手のタイトルには付き物だと思います。
そこを楽しみ切れなかったのはなんだかなあ。

ちなみに、エロシーンはちょうど良い尺でグラフィックのクオリティも高く、良い感じでした。
ヒロインの反応も、嫌々からノリノリまで幅があって飽きません。
特別病棟の性奉仕って、極限まで身も蓋もない言い方すれば高級な風俗じゃないですか。
風俗モノは好きなのです。
聖ユリアンナ病院の経営SLGとかできたら最高ですが、需要なさそう……。
ただ、なぜかエロシーンのテキスト進行が強制Autoで、ここだけはストレス感じました。
私は自分のペースで進めたいのです。
本作唯一の失点かもしれません。
…失礼、もう1点ありました。
捨て牌選ぶときに選んだ牌の左側の牌を捨てる事故がたまに発生します。
牌の中心から右側をしっかりクリックすれば回避できますが、最初結構イライラしました。
慣れるまでは結構致命傷。

とはいえ問題もそれくらいで、脱衣麻雀的には充分以上の仕上がりです。
ボリューム的にもちょっと遊ぶのにちょうど良く、フリー対局でなく「最初から」を選んでも適当にだらだら遊べます。
盛ろうと思えばいくらでもストーリーも盛れるのでしょうが、あくまでスピンオフというか番外編の作品ということで、その範疇に収めてきたと思えばなんともいじらしい。
ちなみに、『夜勤病棟パック』で買うと単価でみれば『麻雀ダブルロンド』より安くなるという奇跡。
なぜあんなものを買ってしまったのか、ただただ悲しい。

勢いでいつか『夜勤病棟2』と『夜勤雀棟』もやりたいなあと思う一本でした。

追記:エンドクレジットに「七瀬恋」の名前があったのですが、出てきましたっけ?

2019.11.02