~奴隷との生活~ Teaching Feeling 感想

途上国で幼女を買ってきて源氏物語の紫の上よろしく、自分の理想の妻を育て上げてやるぜ、なんて妄想を昔熱心にしていた時期がありましたが、同じ事を考えていた人はやはりいたようでゲームになっておりました。
全男性のロマンです。

本作の場合テーマ的に人権団体が嗅ぎ付けたらまた煩そうですが、どちらかというと奴隷救済に近いのでまだ反論の余地はありそうです。
いくら自主規制を重ねても、文句言うアホは湧いてくるものです。
(本作は同人なので審査機関無いですけれど)

内容的には想定どおりで楽しめました。
前主人に奴隷として酷い扱いを受け心身ともに傷を負ったシルヴィが自分にだけ心を開いてくれるという、独占欲庇護欲が無限に沸いてくるシチュエーションをそつなく料理しています。

奴隷という身分に生まれて以来、主人公以外の愛情に触れた事など無かったような描写がありましたから、まずシルヴィには主人公しかないわけです。
この時点で独占欲の充足がすごい事になっています。
そして虐待の傷跡である火傷。
これが過酷な人生を象徴し庇護欲をそそるばかりか、世間的には容姿を損ねる要素であるためこの娘を愛せるのは自分だけという、別方向からの独占欲を一層満たすギミックとして実に上手く作用しています。
そしてかつ処女というあたり、徹底しているなという印象です。
単なる虐待用の奴隷であったため性的な捌け口にはされなかったとの事ですが、ここでも火傷痕という設定が作用しています。
貧乳だから性奴隷にならずに済んだわけですね。
実に理路整然していてかつ効果的な設定で良いかと思います。

大きなシナリオはありませんが、主人公に対しシルヴィが心を開いていく過程が経時的な変化を伴って描かれています。
やはり態度に変化があると良いですね。
徐々にこっちを向いてくれているという実感があります。

1点、冒頭で選択肢をしくじるとシルヴィが衰弱死してしまい先に進めなくなるので気をつける必要があります。
私は原因が分からず何周か死なせてしまいました。
なんと弱い生き物なのでしょう、きっちり回復するまではチンコ突っ込んだら死ぬようです。
しかしいったん回復してしまえばもはや性獣同然の、昼間のおとなしさからは想像つかないほど乱れてくれます。
このギャップもポイント高いです。
毎晩シルヴィを失神KOする主人公も大概ですが。

DL版購入が悔やまれます。
DMMでふと目に付いたので購入しましたが、そもそもパッケージ版はあるのでしょうか。
もしあるなら、DL版と重複でも構わないので手元においておきたいと思える一本でした。

2015.11.11