ランス01 光をもとめて 感想

国民的RPGといえば『ドラクエ』『FF』あたりの名前がまず上がります。
『ポケモン』なんかも入るかもしれません。
一方、我々の業界でRPGといえば『ランス』なわけです。
歴史的に見ても『ドラクエ』『FF』の一作目発売がそれぞれ86年、87年。
『Rance~光を求めて~』が89年ですから、やっぱりこのシリーズ尋常じゃありません。
四半世紀の節目もとうに過ぎた今、当時プレイしたユーザーがどれ程いるのか考えると、リメイクですが新作といっても差し支えないでしょう。
『ドラクエ』や『FF』もじゃんじゃんリメイクしてますし。

復刻版パッケージも面白いです。
確かに昔はこんなハードパッケージにFDがわんさか入っていました。
かなり少なくなりましたが、我が家にもまだ何本か残っています。
さすがにグラフィックばかりは現代仕様です。
昔のCGも、あれはあれで味があって好きですが、本作そこまでの冒険はしていないようです。

どこまで厳密にシステム等リメイクしているのかは、『Rance~光を求めて~』をプレイしたことが無いので何ともいえませんが、本リメイク版システムを面白いか否かで判断するなら間違いなく前者です。
いくら昔のシステムを完璧に再現しようと、つまらなければ無意味ですし。
いつも思うのですがアリスソフト、必ずプレイに制限を設けます。
本作の場合、攻撃間隔、探索時間等です。
徹夜状態のイライラといったらもう堪りません。
「ここさえなんとかなればなあ」というほんの少しの不便さは、上手く使えばむしろのめり込むためのスパイスになる事があります。
そりゃ、何のハードルも無いゲームなんてやる気おきませんし。

リメイク版、出してくれるのは大歓迎です。
元々が古いタイトルなので、今となってはソフト自体はもちろん、プレイ環境の用意も難しいです。
私が始めてランスシリーズに触れたのが『5D』なので、1~4がごっそり抜け落ちていることになります。
本作と、『アリス2010』の『02』でリメイクはしていますので、残りは『3』と『4』です。
空白部分のエピソードが分からないので、たまに出る過去エピソードでの置き去り感が嫌になります。
私の知らない過去作部分は埋めたい、しかしそっちをがんばりすぎて新作が後回しになるのも勘弁して欲しいという、非常に悩ましさ感じる一本でした。