ラブ・バインド 感想

まあラブプラスです。
一応ゲームパートと呼ぶべきなのでしょうか、主人公のパラメータ操作があります。
これによりイベントが発生し、個別ルートに突入するのですが、私は一週目このパートを手抜きしすぎて狙い通りのルートに入れませんでした。
作業だと思って甘く見ない方がよいです(笑)大抵の人ならば問題ないでしょうが。

イベントの合間に作業パートを挟むことで上手い事やっているように思います。
イベントのみだと多分ダラダラとしてしまいますし、作業のみでは苦行でしかありません。
TV番組にCMを挟む感じでしょうか。
ただ、それにより劇的にゲームが面白くなっているとか、快適なプレイ環境になっているというわけではなく、あくまでちょっとしたメリハリがついてるくらいです。

「「熱い!痛い!」だけがSMじゃない!」ということで、内容も本格的なものではなく、ソフトSMのレベルにとどまっています。
SMは本格的になればなるほど間口が狭まるので、そういう判断があったのでしょう。
また、本格的なSMとなると、それこそ団鬼六あたりまでさかのぼって勉強する必要がありますし、特に最近では芸能人でも「私Sなんで~」などと公言したりしてますから、ますますS性M性というものが多様な解釈をなされており、どのように描くべきか実に悩ましい事態に直面することになります。
そのあたりもふまえ、やむなくソフトSMなった、というよりは本格的なのをやる理由がなかった、といった方が的確かと。
よく考えれば元ネタがラブプラスですし、そもそも企画段階からソフトSMになるべくして生まれたゲームだったのかもしれません。

シナリオはそんなに長くなく、また劇的な物語が展開されるわけでもありません。
ボリュームもミドルプライスの抜きゲーですから十分かと思います。
しかし、エンディング後におまけとしてヒロイン視点モードがプレイできるようになるので、テキスト量一気に二倍です。
こいつはすごい。
こっちのモードの最後にしか入っていないシーンもあるので必見かと。
CGの方はとても綺麗です。
表情の描き方が非常に上手いです。
個人的には三人ともいいおっぱいだったので、それも合わせてCGは本当にいい仕事してます。

気になったのは、三人とも既に出来上がってしまっていたこと。
SMなんてのは所詮変態の範疇にはいるものですから、最初から「やだこれ気持良い!」っていうのはちょっと無理があります。
最初は痛い、苦しい、なものを、徐々に変えていくのが一つの醍醐味でもあるので(人はそれを調教と呼ぶ)、どうしたものかなあ、と。
そもそもソフトSMなんてのは、マンネリ気味だった日々のSEXに新しい刺激を与えてみよう、というのが大半ですから、ソフトSMから入るというのは…。
フィクション相手にそんなこと言うのは野暮だとわかっています。
このへんは私自身のこだわりなので聞き流してください。

初回限定同梱のTENGA EGGが想像以上に良かったです。
TENGAシリーズはあまり好きでなかったのですが、EGGいいですね。
使い心地はもちろん、使い捨てじゃないという点が特に。
とりあえずラブバインドクリア後にTENGA EGG全六種もコンプリートしました(笑)

先生暴走しすぎです。
そんなんだから大人の威厳が感じられないんですよ。
千佳が一番SMっぽかったですね。
ただ、この娘が処女は嘘でしょう。
無駄に慣れすぎですよ。
「この売女めぇ、誰に仕込まれたんだ?」と一人で届かぬ罵倒を繰り返していたのはここだけの秘密。