巨乳ファンタジー3 感想

いったいシリーズ何作目でしょうか。
じつはそろそろ数えるのも面倒になっています。
あと『2if』が押入れから発掘されました。
そういえばありましたねそんなのも。

いよいよ主人公が神になってしまいました。
まあよくよく考えたら初代のリュートもほどほどにチート的存在でしたから、呼び方が若干変わっただけと思えば。

これまではこのシリーズ、開き直ったご都合主義が織り成す気持ちの良いサクセスストーリーという位置付けで私としては楽しんでいましたが、今回はそれに加えて俺強えぇぇ!的な部分でも楽しめるようになっております。
そのあたりはやはり神です。
本人の能力以外に、何やかんやで実力者や偉い人に気に入られて『サラリーマン金太郎』よろしく、人脈の力ってすさまじいよねっていう展開があったこれまでと比較し、主人公自身の力のウェイトが多めになっております。
成り上がってサクセスな点はしっかり踏襲しています。

製作元がWaffleなせいか、スタンスとしては抜きゲーでありたいのでしょうか。
エロシーンのシーン数だけは多いものの、内容的に充実しているとは言いがたいです。
とにかくメリハリがありません。
3~4パターンの金型をベースに、背景・ヒロインを変えただけのコピーアンドペーストがひたすら続く印象です。
シリーズ何作目か数えてはいませんが、とうとう気付いてしまいました、そういえばずっとこんな感じです。
巨乳フェチを自ら豪語する鏡裕之氏ですがそこまでの愛は感じません。
揉んで吸って挟んで、それだけです。
それ以上に何かしようという試みはありません。
元々エロさは求めていなかったので問題ないと言えばそうなのですが、同じようなシーンの連続でテンポが悪くなるのは如何ともしがたいです。

しかしながら、いかにも外伝が出そうな匂いがします。
冥界に帰りたい帰りたい言っていたくせに結局ファローンは放置して人間界に落ち着いてしまいましたし、隣国は攻めてきそうですし、インフェリウスを一人前にして即位させてやらなくてはいけませんし。
新キャラがパイアのように何がしかの呪い的な状態でしたら、それ吸い取って神業カスタマイズまで可能です。
呪いを吸い取って1人、吸い取った力を使って1人と、それだけで2人も新ヒロイン登場ですよ。
まあ、さすがにそんなベタな事はしないでしょうけれども。
いずれにせよ、いくらでも続編作る材料は残っています。
隣国撃退はシリーズ過去作でやってしまったので、冥界大行進とかやってみたいですね。
人間界でそこそこ信仰を集め力をつけたので、冥界でも成り上がりです。

シリーズのお約束は踏襲し無難にまとめ、その上でリスクの小さなマイナーチェンジもしてみるという、ナンバリングタイトルをやる上でのお手本みたいな一本でした。

2016.01.08