ギャンブラージェシカ ~The Erotic Gambling!!~ 感想

ギャンブルってことは、負けたら絶対体で払えとかそういう方向になるだろうな。
わるきゅ~れだから多分ぶっ飛んだ清算方法になるんだろうな。
なんて考えで買ったんですが、猛烈に「これなんか違う」感がむらむらです。
平等なルールの中で相手との駆け引きがあって、運という未知数なところに弄ばれつつ勝つか負けるか、みたいなのが私のギャンブルに対する認識でした。
少なくとも身体能力の優劣で勝敗が分かれる内容ではないです。
そのあたり、少々タイトルと内容の乖離を感じました。

ギャンブル勝負の無駄に凝った仕掛け等々は『カイジ』を髣髴とさせますが、一つ一つルールや展開の作り込みに甘い部分があり、『SASUKE』テイストを盛り込むことで有耶無耶にしています。
細かいところを勢いだけで誤魔化してるあたりは、ああやっぱりわるきゅ~れだ、といったところで、安心感すら覚えるのがちょっと怖いです。
もちろん終盤の大味な展開も、もはや全く気になりません。

エロシーンについては、普段のわるきゅ~れからすると少々インパクト不足です。
70度の斜面にローションをぶちまけて、無数に生えるチンコを足がかりにしてよじ登る等シュールなシーンはありますが、いつもを考えると大人しめです。
個人的には媚薬出しすぎという印象が強いです。

負けたギャンブラーをぐちゃぐちゃにしてやろうというコンセプトは良かったと思いますが、少々ギャンブルという題材に引っ張られすぎました。
ギャンブルの中でエロい事させなきゃ、という心意気は非常に好ましく思いますが、真面目すぎて縛られてしまうのも考え物です。
結局は、ギャンブルって何だっけ、になってしまいましたし。
やっぱりわるきゅ~れの人たちって、真剣に頭おかしいもの作ろうと真面目にがんばってるんだなあと感じた一本でした。