積みゲー賽の河原



CLEAVAGE

巨乳で強い年上女性のおっぱいをむしゃぶりつくすというのが本作の趣旨です。それについては原画の聖少女氏が素晴らしい働きをしています。氏が描く女性の体のバランスが非常に私好みです。昨今の美少女の主流である極端に大きな目、肉の薄い脚、異常に狭い肩幅、低すぎる頭身というのは、どれも幼さの表象であり記号です。そのためどうしても、色気より未成熟さが先に来てしまいます。この幼さというところに性的興奮できる感性というのは、ひとつの進化した性欲の形なのかもしれませんが、あいにくと私にはその感性がイマイチ備わっていないようです。そういう方は私以外にも結構いるのではないでしょうか。聖少女氏の支持層は、案外そういう人たちなのかもしれません。本作では、強くて巨乳な年上女性というのがクローズアップされていますから、氏の描く女性像というのは非常に効果的に作用しています。

物語は、事実上の一本道です。開始時にどちらのヒロインを攻略するのか選択できるのですが、瑛里華のエンディングを見ないと先生を選択できないのです。正直、最初の選択は無意味だと感じました。かつ、先生の方のシナリオというのが、時系列的には瑛里華シナリオの途中から分岐しているようで、最初は瑛里華エンド後と勘違いしそうな感じでややこしいです。開始時に選択するのではなくて話の中にルート分岐を作ればそういうややこしさもなかったはずです。まあそのあたりが問題になってくるほど劇的な話の展開はないのでどっちでもいいといえばいいのでしょうきっと。話としては比較的先生の方が濃いです。なので順番的に後になることも相まって瑛里華の印象が非常に薄いです。といいますか、瑛里華の方は話がぶつ切りすぎました。加えて、エンディングも唐突で、制作陣にあまり愛されていないのではという印象です。

エロシーンはさすがにいい仕事しています。CGはもちろんのこと、テキストもいい感じです。ちょっと安っぽい官能小説みたいな匂いもしますが、おおむね満足でした。ただ、同じCGの差分を交互に表示することで擬似的に動画っぽくする演出が少々邪魔でした。動いている感じは悪くありませんでしたが、腕とおっぱいしか動かないのが逆に違和感でしたし、何よりテンポが悪いです。この演出はスキップでしかとばせませんが、スキップをすると直後のテキストまで確実にとばしてしまいます。これが面倒でした。しかもやたらと長い。これだけが唯一残念です。

完全に、忙しい人用の聖少女作品でした。コンパクトにまとまっていたのは結果的によかったと思います。下手に薄っぺらいテキストで水増ししたり、凝った設定でやったりするよりはよっぽど賢明です。私は廉価版の方を買ったので、ロープライス作品と考えればかなりお得な一本でした。