ホームメイドスイートピー

なんかイマイチ好みじゃない最近のシルプラです。
『言の葉~』あたりから、なんか雰囲気違いません?
すめらぎ琥珀とかずきふみを永遠に組ませろ! とか言い出すとめんどくさいヤツ感ハンパないんで自重しますが、私以外にも感じてる人いないわけではないのでは? くらいには思っています。
そのあたり不安は感じつつも、わざわざ姉妹ブランド的なので出すわけだから、なんか新しさ見せてくれるのではと期待をしておりました。


もうダメだ、おしまいだぁ…

さて本作。
もうシルプラはダメかもしれません。
この状態で出すなよと言わせてください。
詳しくは後述しますが、シナリオ、テキストがなんかもう絶望的に足りていません。
プレイ中は常に「そうはならんやろ」って言ってた気がします。

問題は、これに対して待ったをかける人がチーム内にいないことです。
さすがに上がってきたシナリオをチェックする人がいないってことはないと思います、そう信じてます。
チェックしたうえで問題なしと判断したならその人がポンコツすぎますし、修正が必要だと意見したのにそれが黙殺されているのであれば組織として終わっています。
前者であれば人のすげ替えでまだ希望は残りますが、もし後者であったなら、シルプラの未来はかなりしんどいかもしれません。


「そうはならんやろ」ってところ詳しく

キャラといいストーリーといい、全般的にペラいんです、どうしようもなく。
逐一説得力がないから納得感がなく、共感もありません。
いくつか推定している要因としては、①キャラを動かすつもりがない、②表層に出てこない大本の設定が存在していない、③そもそも辻褄を合わせるつもりがない、とかそのあたりでしょうか。
個別に見ていきます。


①キャラを動かすつもりがない

よく作家とかが「キャラが勝手に動いてくれました」みたいなこと言いますが、あれってそのキャラの価値観や性格(の設定)がしっかり固まってるおかげで、それにふさわしい言動をエミュレートできるから起こる現象だと思っています。
キャラが立ってる、みたいな言われ方するのもこれです。
「飛影はそんなこと言わない!」とかその最たるところでしょう。
本作の場合その逆で、飛影がどんなキャラだろうとこっちの都合通り話を進めるためにこの台本を読め、みたいな感じになります。
その場その場でストーリー進行に都合の良い言動しかさせていない、くらいの勢いあります。
結果、どういう判断やねん…みたいなのが頻発すると。
迷ったり対立したり、ズルをしたり欲に負けたりといった人間臭さが言動に感じられないのも同様の理由かと思います。


②表層に出てこない大本の設定が存在していない

例えば「甘酸っぱくて美味い」「物理の単位を生んだ」「現代の通信技術を支えている」と並んでたら何を想像しますか?
実はこれ、私が勝手に「りんご」から連想した要素(一応「味」「ニュートン」「アップル社」です)で、特にそれ以上の意味はないのですが、りんごですって言われたらなるほど確かにってなりません?
こういう感じで表には出てこないけど設定はあるよ! みたいなルールが裏に存在していると、表に出てくる世界観やプロットに一貫性や奥行きが生まれます。
で、そのあたりの大本の設定が存在していないのではないかという邪推です。


③そもそも辻褄を合わせるつもりがない

スタートとゴールとか、目的と手段とか、原因と結果とか、そういうのあるじゃないですか。
風が吹けば桶屋が儲かる、みたいなのを想像していただくとなんとなく近しいです。
本作でもストーリー上、問題が起こった!→解決しよう!みたいな流れが何度かありますが、そのことごとくが上記のやつすっ飛ばすんですよね。
「風が吹けば桶屋が儲かる」の話みたいにその過程を紐解いて「なるほど!」となるパートが基本的にありません。
描かれていたとしても、今度は手段がすっ飛んでいたりしまして、どうしてそうなるの…? みたいな世界が広がります。
どうやったかは分からないけれどそうなった結果だけ提示されるという、なかなか座りが悪いやつです。


上記3点はあくまで私の邪推なので、実態がどうだかは知りません。
これでもかなりマイルドに表現しましたが、誤解を恐れずキツい言い方をするなら、これホントに考えて作ってます? くらいのレベルです。
他のタイトルでなんか見栄えがいい部分をただ引っ張ってきて、それをつなぎ合わせるためにその場しのぎの雑な設定を唐突に追加投入、オリジナルで作ってるっぽい部分はその上でさらに辻褄合わずにグダグダ、そんな印象です。
その見栄えがいい部分にしても、それを噛み砕いて本作に落とし込めてるって感じでもないですし。
もしかしたらいろいろあってこうせざるを得なかったのかもしれませんが、だったらそのへん何とかしてからリリースせえよとしか言えねえです。
なので結論としては、キャラ立ってるわけではないし話も設定も破綻しかけてるしで、これはなんなの……?


おわりに

スーパー後出し情報になりますけれど、今回シルプラの死に水を取るくらいの気持ちでこれやったんですよね。
最近のシルプラは趣味じゃないし、これも情報見た感じ趣味じゃなさそうだけれど、姉妹ブランド作ってくるくらいだしなんかまた新しいことやってくれるんじゃなかろうか、みたいな期待してました。
そこにこのペラさを出されるとかなりしんどいです。
よっぽどのことがなければ次はスルーを決心するくらいの悲しい一本でした。


2022.11.13