ウラレタウン 感想

こういうの待ってました。
この手の経営シミュレーションは大好きです。
いつかデリヘル店を経営したいと本気で考えていた時期もあります。
そんな需要にドンピシャでした。

経営SLGの醍醐味は、稼いだお金でより多くのお金を稼ぐ仕組みを組み上げるという点に尽きます。
そのあたりは現実の企業と同じです。
最初は手探り状態から試行錯誤し、脈がありそうな方法を見つけたらそこに注力し、ダメならばまた試行錯誤をします。
現実とゲームで違うのは、ゲームには必ず攻略法が存在していて最後には勝てるという点です。
だから面白いのです。
現実では内的、あるいは外的要因で絶対に儲からないというケースはありえますので。

本作の場合、難易度は高くなく狙わなければゲームオーバーにはなりません。
そのため、人によっては一番面白いであろう事業が継続するかしないかスレスレの緊張感というのはありません。
一方、ただただ事業拡大を楽しみたい方には向いています。
私はどちらかといえば後者なので、投資⇒回収⇒投資のサイクルにどっぷり浸ることが出来ました。
嬢の能力が投資金額に比例しより大きな収入を得られるあたり、なんと楽な投資でしょう。
むしろ費用対効果に不確実性の介入が少なすぎる気がするくらいです。
そのあたりは調教の成果という事で納得します。

やりこみ要素も丁寧な作りで、才能コンプリートは良い意味で作業プレイを楽しめました。
AAカップの分際で巨乳スキル持ってたりは笑わせてもらいました。
歴代ランキング1位に伝説の調教師の名前があったり、細かいところまで行き届いたこだわりを感じます。

SLGパートと合わせて、調教パートも実装しているボリューム感はさすが同人です。
調教パートはそれ単体でもゲームとして成立しているのに、それがまるでおまけ扱いです。
残念ながら、SLGパートから見れば調教パートは忠誠を上げてパラメータを調整するだけの作業なので実際おまけといえばおまけなのですが。
確かに思い返せば、利尿剤を飲ませて浣腸をし、正常位で中出しするか鞭で打つかしませんでした。
あとはせいぜい気分で剃毛するか。

ゲームが進むとこの調教パートが自動化できるわけですが、そうなるといよいよ作業感が極まります。
しかも自動化した方が調教の効率が良いからまたタチが悪い。
現実問題として、最大12人まで稼動が出来る状態で全員を手動で調教していたら絶対嫌になる程度には手間なので、ゲームデザイン的にはむしろファインプレーです。

恐らく最も稼げるのは、拉致してすぐ「魅惑の肉体」「淫魔のフェロモン」「性技の極み」のスキルを搭載し能力を底上げし、コロン通りに即投入しつつ、回数をこなしたら「モンスタービッチ」「ド変態アナル」に切り替えていく流れでしょう。
処女を拉致できたら「永遠の処女」と「ド変態アナル」のパターンもありです。
6年間で何百人という客を相手にして未だ処女というアンバランスさが素敵です。

資本主義が世界を席巻して数百年。
人間は本質的に数字を大きくするのが好きなのです。
進める事で扱える数字が大きくなっていくゲーム多いですけど、もしかすると楽しんでいるのはゲーム自体ではく数字を大きくすることなのかもしれません。
本作の場合、1店舗12人での営業が最大規模になりますが、多店舗展開したり、他業態との多角展開をしたりして扱える数字を更に大規模に、更に複雑にしたら、抜け出せないくらいどっぷりハマりそうです。
もちろん、複雑にしすぎてとっつきにくくなる事と諸刃の剣でもありますが。
それにそこまでやるとどう考えても同人でやるレベルじゃないです。
かといって商業に移行して大量にマンパワーを投入すれば面白くなるかというとそうでもないから難しい。
こういうタイトルがたまにあるから同人は止められないと再認識の一本でした。

2017.03.19