足りてないいじめハメられっ娘 冬愛ちゃん 感想

凌辱系タイトルにとっては生きづらい昨今、商業タイトルでは実に生ぬるい凌辱しかできなくなってしまいました。
自主規制はクソです。
そして自主規制をしなければならない世の中がクソです。
創造創作妄想の自由を奪い取って何が楽しいのか。

従来、このあたりの凌辱系で我が家の筆頭ご贔屓の地位を盤石としていたのが、リバ原あき氏が登板している時のAILでした。
が、2013年に氏がお隠れになってしまってからはもう……。
だから良質な凌辱を摂取しようと思ったら同人とかこういうところに活路を見出すしかないんですよね。
で、同人もピンキリ極まるので、それなりに期待できるところとなると、実質ピンポイント一択じゃねーかという、そういう世情でございました。


凌辱映えするヒロイン

さて本作、目の付けどころが邪悪です。
いるんですよ、頭足りてないくせに無自覚で、下手すると何故か自己評価高い絶妙に周りをイラつかせるやつ。
そしてなぜか女。
この微妙にだらしないボディがそうそうまさに、という感じで、なんでか彼女たちは小太りなんです。

凌辱して映えるのって私としては大きく二通りいると思っていて、一つは普通に生きていれば幸せになれていたであろう真っ当な善人。
何も悪いことをしていないのに、容姿が良いとか、運悪く凶悪な変態に遭遇してしまったとか、それだけのことで理不尽に不幸のどん底まで落ちるのが堪りません。
そしてもう一つが高慢ちきな勘違い女。
そういうのがボッコボコにされて鼻っ柱へし折られるの、すごく良い。

だいたいそんなもんだと思っていたのですが、今回遭遇したのがこの「足りてない」女。
劇的に映えるとか、胸がすっとするとかそういうのは無いのですが、これはこれで味わい深い。
やってることは瀕死のネズミをいたぶる猫みたいな遊びです。
ただ、瀕死のネズミが自分を弱者だと全く理解しないので、それを自覚するまで徹底的に嬲ってやるという、なるほどこれは面白い。
以前にも遭遇していたかもしれませんが、あまり意図的には楽しんではいませんでした。
アホの子ってほら、どうでもいい子が多いので……。


ひっどい話

氏賀Y太の『真・現代猟奇伝』に収録の「女子高生コンクリート詰め殺人事件」をマイルドにした感じの胸糞悪さがガンガンきます。
理不尽で不条理なのはそうなんですが、でも理由が全くないわけでもない、いじめ倒す周りの気持ちわからんでもない、そのあたりが若干のマイルドさにつながっているかもしれません。
コンクリ詰め事件の方は純度100%の理不尽と不条理なので。

正気を疑ったのはまさかの肥大化で、おいおい『デブプラス』かよってツッコんだのは私だけではないと信じたいです。
デブスデブスと散々なじっていましたが、まさか本当に豚にしてしまうとは。
誰得と思わなかったといえば嘘になりますが、鼻フックとか開口器で顔面破壊するプレイあるじゃないですか。
ぶっさいくなツラを晒させて女性(女性みな美しくあるべしというのが差別的だという話はさておき)としての尊厳を踏みにじるプレイです。
ある意味では醜いボディに改造するっていう、そういう尊厳破壊プレイだったのかもしれません。
また副次的に、レイプや変態プレイという性的暴力ではなく、肉体に対する純粋な暴力性を際立たせているようにも感じます。
女性への暴力ではなくて、単なる人体、もっと言えば肉への暴力というか。


おわりに

これまでの人生で「足りてない子」に遭遇したことありますか?
あの日あの時、あなたが手を差し伸べていれば?

なんて仮定は無意味で、私は何度繰り返そうと無視する未来を選びますとも。
足りてない子の相手はただただ面倒で、徒労で、無味です。
それを再確認できたかな、とは思います。

足りてない「女」であったうちは楽しかったですが、嬲られてる豚見てもね……、と妙に冷静になってしまいました。
冷静にさせておいて、ラストのメッセージを差し込んできたなら、その計算は成功です。
ただ、私にはまったく刺さらなかっただけで。
凌辱するならやっぱり巨乳美女に限るな!とゲスい確信をした一本でした。

2021.05.21