女系家族~淫謀~ 感想

女系家族Ⅲ』が個人的にかなり楽しめたので、本作はどうしたもんかなと思っていた折、いつもの店で中古品を発見しました。
以前から購入すること自体は決めていたので、いい機会でした。
そのうち買う、だと永遠に買わない可能性があるので。

「3」の後だとかなりあっさり気味に感じます。
もちろん、あっさりしているからすなわち手抜きだということはなく、話もテンポ良く展開して行きます。
何の武器も持たない主人公が、たった数日のうちにスルスルっと鴨茂の遺産を掻っ攫っていくのは、なかなか気持ち良かったです。
ただし、行き当たりばったりの状況の中で上手いこと立ち回ったら結果オーライだったという色が強いので、権謀術中渦巻く中、綿密な計画を練って競争相手を知恵と度胸で蹴落としていく、なんて展開を期待しているとちょっとがっかりかもしれません。
まあ、度胸はありましたけれども。

ストーリーが基本的に一本道なので正直飽きます。
どのヒロインのルートでも、鴨茂の遺産へ辿り着くまでの道筋が同じなので、かなりの作業感が伴います。
しかもルートごとに遺産探しを一緒に行うヒロインが異なるため、中途半端にスキップが効きません。
面倒です。
ヒロインについても、各個撃破していかないとエンディングに進めない仕様となっているので、ますます作業感が漂います。
一周目は確かに面白いのです。
家庭内、会社内のドロドロっぷりが明らかになっていく過程なんか最高にワクワクします。
鴨茂がやりたい放題やっていたので、家庭内も会社内も、まあわけの分らんことになっていますので。
秘書課は魔窟です、間違いなく。

グラフィックがやたらとエロいです。
色気ムンムンです。
特にすみれの色気がもう堪りません。
未亡人って響きが素敵過ぎます。
パンツの描き方がまた実に素晴らしい。
少年漫画のラッキースケベレベルのパンチラとは次元が違います。
パンストを追加で描かせれば、もはや紛うことなき官能の世界。
だからこそ、貧相な少女描かせるのはもったいないです。
えみりの分の労力をすみれに回して欲しかったところ。

私のプレイの仕方に問題があったところも充分にあったと思います。
シリーズ作に途中からプレイして、シリーズ他作にも手を出すというのはよくあるパターンですけれども、本シリーズ今のところ7年周期での製作になっております。
一作遡っただけでものすごく時代感じます。
これで『女系家族』の一作目をプレイしたらどうなるのかってレベルです。
やるなら一作目からにすべきでした。
まあ、それはそれで今度はハード的な問題が出てくるのですけれども。
前世紀のタイトルは互換やらなんやら、いろいろと面倒が多いのです。
そのあたりも含め、七年という月日を感じられる一本でした。

■追記
elfの活動停止に伴い、公式ページが消滅しました。
悲しいです。
一つの時代が終わりました。