女体狂乱―爆ぜ乙女― 感想

まずは皆様必ず思われることでしょうが、それでもあえて言わせていただきます。
わるきゅ~れは頭おかしい。
何本か頭のネジが抜けているとかそういう次元ではなく、そもそもネジを使わなければならないような地球上の規格で作られていない感じです。
そんなこと思いついても実行するか?なんてもんじゃありません。
なんでそんなこと思いつくの?という疑問からのスタートです。
わるきゅ~れのスタッフって実はみんな火星人なんだと言われても私は信じます。
むしろそのほうがまだ納得できる。

ゲームには問診モードがあり、そこでまずおおまかな施術部位を決定します。
この問診で爆発の原因箇所を探り、手術を施すことで危険を取り除く、とのことですが、もはやそのあたりを突っ込む次元の問題ではないのです。
そんな重要なこと決めるのに問診だけかよ、精密検査しろよなんて言うのは野暮の極みでしょう。
女体改造医師若槻の才覚をもってすればその程度造作もないことなのです。
出来るんです、大丈夫なんです。
もうそれでいいじゃないですか。
……まあ外しまくりますけど。

またエロシーンについてなのですが、前作ではかろうじて感じられた「おかずを提供しよう」という意思が、今回は放棄されているように思います。
特にエンディングは大抵が我々に「性的興奮とは何ぞや」と問いかけてくるような、非常に挑戦的なものとなっており、ユーザーはディスプレイの前でおいてけぼりを食らうこと請け合いです。
まさか美少女の裸でここまで興奮しないとは。
これはこれですごいことです。

毎度毎度感じるのですが、ここからオファーが来た時、声優の方たちはどんな気分になるのでしょう。
ものすごい喘ぎ方しますからねここのゲームは。
喘ぐというか叫ぶ、吼える?少なくとも通常であれば一発レットカード即精神病院行き間違いなしです。
それを今回は桃也みなみさんが頑張っておられます。
プロってすごいと思う瞬間です。

まとめますと、これはニッチな性的趣向に応えた作品というよりは、18禁というレーティングをフル活用したギャグ作品です。
ちんこうんこの上位互換とでもいいましょうか。
それをただの下ネタで終わらせることなく、さらにその一歩先へ進んだエンディングへとつなげることで、作品を我々の理解の外側へ追いやることに成功しています。
だからこそギャグとしては非常に秀逸な出来となっており、私個人としては町野変丸あたりが好きな人にはおすすめです。
ただし、この作品のパッケージが部屋から見つかるとエライことになるので、購入は慎重に。