魔法少女リィ-淫魔の試練場- 感想

この手の3Dダンジョンは定期的にプレイしたくなります。
ちょっと前にDMMで半額+20%ポイント還元だったので購入しました。
どんどんDL版に抵抗が無くなっていく自分が怖い。
あとDL版って物理的に積んでるのが目に見えないからそれも怖い。

やり尽くされてもはや枯れたジャンルだからこそ、システムはかなり安定しています(3Dダンジョンでもバグ出しまくるところは出しますけれども)。
特にストレスは感じませんが、新鮮味もありません。
業界の先駆者としては思い当たるところでアリスの『RanceⅥ』、かぐやの『ダンジョンクルセイダーズ』、キャラの『BBシリーズ』あたりがあります。
もっとも、ランスは終盤詰んで放り投げ、ダンジョンクルセイダーズは異常なエンカウント率に心が折れ、結局『BB』しか楽しめていないのですけれども。
それを考えれば本作、ダンジョンクルセイダーズよりは楽しめたと思います。
少なくとも、楽しいままエンディングまで辿り着きましたので。

本腰入れてのめり込むというよりは、片手間の気分転換で遊ぶゲームです。
そういう意味ではアリスの『ダンジョン&ドールズ』あたりの位置付けが近いかもしれません。
まあ、片手間で楽しむための配慮という点ではやはり圧倒的に『ダンジョン&ドールズ』が上ですけれども。

ストーリーとかグラフィックとかエロシーンとか、そういうのはまあおまけです。
レベルを上げて装備を整えるのを楽しむだけのゲームなので、むしろ重厚な世界観とか多彩なキャラクターとかいたほうが邪魔です。
ロープライスのボリュームでそんなもん詰め込んだら絶対に破綻します。
携帯電話用のゲームのテトリスに文庫本3冊分のストーリーがあったら鬱陶しいのと同じ理屈です。
ダンジョンがあるから潜ろうぜ!っていうそれだけ分かればいいのです。

ぶっちゃけると、もう本筋の話とか登場キャラとか、あんま覚えていません。
そんなゆるい気分で始めても、しっかり最後までプレイできるっていうのは、暇つぶしという意味では優秀なのでしょう。
もっとも、つぶすほどの暇が私にあるのかどうかという議論がありますけれども。

土曜日にダウンロードして、日曜日には終わりました。
1000円分楽しんだからOKです。
アイテム合成があって理屈上装備を無限に強化できる、とかあったら危なかったかもしれません。
変にのめり込むとある瞬間に突然、何でこんな事にこんな労力をつぎ込んだのだろう……という喪失感に襲われてとても悲しい。
すんなり区切りが付けられるというのはそれはそれで大事なことです。

ルナソフトは初めてでしたが、悪くないなと感じました。
特に気軽に安価にプレイできるゲームはいつだって欲しております。
ちょうどDMM半額セールがまだ続いておりますので、もう一本くらい試してみてもいいかなあと思える一本でした。

2018.05.05