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陰陽騎士トワコ~蛇神の淫魔調教~ 感想

BlackLilithは定期的に買いたくなってしまいます。
依存症みたいなものでしょうか。
別にそこまで好きなブランドってわけでもないのですけれども。

毎度毎度、もはや様式美とでも言うべきなんでしょうねこれは。
『アサギ』シリーズのマイナーチェンジ版とでもいいますか。
『アンネローゼ』なんかと同列です。
超常の力を持ったヒロインが敵の手に落ち、めちゃくちゃされるものの何とか敵に打ち勝ち帰って来るという、よくもまあ飽きずに繰り返すものです。
買う方も買う方なんでしょうけれど。

非常に設定が鬱陶しいです。
能力バトルモノっぽさ満開です。
日本古来の陰陽術なはずなのに、なぜか用語に片っ端からカタカナのルビがあてられてたり(神札:カタリスト)、一国の一省庁を同族運営していたり、能力について敵にペラペラ説明しだしたりetc. しかもそういう細かい設定はやたら凝ってるくせに、世界の全体像というのが全く見えてこないので、そのあたりも落ち着かないです。
本作への文句というより能力バトルモノへの文句になってますけれども。

以上は、購入前に正直わかりきっていたことです。
では何故手を出したのかというと、そりゃもうエロいからです。
そこだけは安定してるからBlackLilithすごいです。
先に「いっつもワンパターン」、みたいな事を述べましたが、エロシーンに関しては完全に同じことしてるわけじゃないんですよね。
ただチンコ突っ込むだけで終わらせない、+αの何かをしっかり仕込んでくれるので、ついつい手を出してしまうのです。
もちろん、全く新しい要素をゼロから作りだしているわけではなく、他作品や他媒体で先駆者がすでにやっている事を焼き直しているに過ぎません。
しかし、他でやっている事を全くそのまま輸入してくるのではなく、きっちり作品に合わせて噛み砕きアレンジする努力を感じます。
そういう努力さえあれば、使いまわしのアイデアでも新鮮さを感じる事が充分に可能です。
そのあたりは毎度毎度非常に上手いなと感じます。
このアレンジ力が能力バトル的設定の方に全く生かされていない点については、まあご愛嬌という事で。

しかしながら、本格的に『アサギ』シリーズの後釜な香りが漂います。
『アサギ』が現状どうなっているのか、『アサギ3』を全力で放置しているので知りませんが、本作明らかに投げっぱなしにいしている部分が多いです。
作ろうと思えばいくらでも続編作れそうです。
舞台も東京から大阪に移っているようで、設定的に制約もなくやりたい放題出来そうですし。
実際、シリーズ展開するなら私は買うと思います。
正直なところ、買うシリーズが増えると、また積む量が増えていくのですが、そのあたりは今さらどうにもならないのではないかなあ、なんてすでに諦観の念すらありますので。
そんなこんなで、あまりにも平常運転なBlackLilithを感じた一本でした。